僕は上を向いて生きて行きたいのに、スマホは下を向かせる。それに負けたくない。

一日の1/6の時間をスマホに費やし、その時間人は下を向くことになる

最近スマホ依存症が進んでいる。iPhoneにはスマホを見ている時間を記録する機能があるのだが、なんと4時間前後という数字が出て驚いた。僕は一日の1/6もスマホを見るのに費やしているのかと。その時間の使い方を精査する必要はあるだろうが、今回はそこではなく「スマホは強制的に人に下を向かせる」という事実が人類に悪影響を与えているではないかと思い立った。もちろんスマホを上げて使用すれば上を向くことになるが、大半のケースでは下を向いて使用しているだろう。

 

下を向くと気分が暗くなるから良くない

 まず身体的な影響としてストレートネックを誘引する。最近僕も気になっているが、肩こりが進み脳への血流が減り、集中力が減るとともに思考能力が低下するのでとても危険だ。知能労働者は集中力が命なので、これは言葉通り命取りになる。これについては数々の健康番組が証明しているので間違いがないだろうから、細かくは扱わない。

 そしてこっちが特に重要なのだが、精神的な影響は注目されていない。僕も今日ふと気づき、これは注意を喚起しないといけないと考え、本記事を書くに至った。まず感情と動作の認識について整理したい。

 一般的には感情が行動を決めると言われており、僕も大学に入るまではそう思っていた。例えば「嬉しいから笑う」といったように感情が行動を決めると思われがちだが、実は逆も成り立つ。つまり「笑うから嬉しくなる」のだ。その他にも「上を向いて歩こう」という有名な歌では、上を向くことでなんとなく明るい気持ちになることが古来より示されている。同様に、悲しいから下を向くのではなく、下を向くから悲しくなることも十分にありえるだろう。

 この人間の性質を使って、東京大学のとある研究室では笑わないと開かない冷蔵庫を発明していた。日常で強制的に笑う機会を増やすことで生活を楽しくさせるというコンセプトで、一見バカバカしいと思われるかもしれないが、僕は馬鹿にできないと考えている。

 

僕は上を向いて生きていきたい

 東京の名門私立中高である麻布学園では上どころではなく、「上ではなく天を見て生きるように」との教えがあるらしい。下ばかり見たら足元しか見れず、それは目先のことにしか目に行かず、前を歩いている人を追従する生き方を選ぶことに繋がるだろう。前を見て、そして上を見て、ひいては天をみて、誰もが自分の進むべき道を探すべきと僕は考えている。また上を向くことで明るい気持ちになり、必ず来るであろう困難に打ち勝つ力も生まれる。スマホは人間が前に進むエネルギーを大きく損なっている。

 下を向かせることで強制的に近視眼的かつ暗い人を作り出すスマホという道具に踊らされてはいけない。人類はスマホに負けてはいけない。下ではなく上を向いて生きていこうではないか。僕はこれからスマホに負けず上を向いて生きていきたい。