最近東洋思想が注目されているから本を本で見た

最近巷で東洋思想が注目されているらしい。万能の思想は現在まで存在しないため、西洋思想に過度に取り組んだ結果の揺り戻しとして東洋思想に注目が集まっている。西洋思想と東洋思想は対義語では無いような気もするが、比較対象として利用されているらしい。

 

昔から東洋思想には興味があったため、先日下記本を読んだ。

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 さすがハーバードでも人気というだけあって、考えさせられる点が多々あった。文中で記述されている解釈が正しいかどうかはわからないが、孔子老子孟子、莊子、墨子の思想について説明した良本だと思った。

 本の内容に触れると、西洋思想と比較して、東洋思想は個人と他人を分けることにこだわらないとう部分がとても気になった。というのも、先日現代文の問題を解く中で、英語と日本語の比較の評論文があり、そこでも同じことが述べられていたからだ。英語は自分と他人を明確にわけることにこだわっており、一方日本語がこだわっていない。例えば、英語で一人称と二人称は「I」と「you」しかないが、日本語では「君」、「あなた」、「僕」、「俺」、「某」、「私」など複数存在している。これは自分と他人の関係性を重要視していることであり、自分と異なるということさえ定義できればよいという西洋(英語)とは異なるとのこと。言われてみれば二人称が相手の属性や自分との関係性も何も関係なく「you」だけで良いというのは、他人に興味がないというイメージを受ける。

 

より東洋思想の理解を深めたいと考えて、二冊目にも手を出した。

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こちらは内容が薄いと感じた上に、超訳がかなり意訳している気がした。自分の外の世界(西洋思想)と内の世界(東洋思想)を比較し、一例として客観的な評価ではなくワクワク(自分の内)を大切にしようということが主張していた。ワクワクが生まれる環境をつくるには「徳」が必要であり、注目されていることの事。

 

一冊目はもう一回読みたいが、二冊目を二回読むことはないだろう。

引き続き東洋思想については学んでいきたい。時間はかかるけれど、そろそろ専門書を読むべきか・・・